実家デジタル保存プロジェクト (随時更新していきます)


メンバー
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堀洋祐 Yosuke Hori /カサネタリウム kasanetarium
@kasanetarium
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Scaniverseで保存したfbxファイルとして保存することで、Unity上でも扱うことができるデータになります。 Scaniverseで保存した実家をUnity上で表示したのが次の画像になります。解体された実家にUnity上で帰ることができるようになりました。 実家の内部についてもScaniverseで3Dスキャンしました。1部屋ずつ保存し、Unity上で配置することで、Unity上で実家に入ることができるようになりました。中を歩いてみると、実家に帰ってきたような感覚に。。。 全ての部屋を1度にスキャンすることもできるのですが、誤差がどんどん蓄積されてしまい、最初の部屋と最後の部屋が平行にならないことがわかりました。そこで、1つず部屋をスキャンして、Unity上で再配置しています。ただし、全部屋を一度にスキャンしておくと、部屋と部屋の位置関係がわかるため、部屋を配置する際の参考になるため、スキャンしておくことをお勧めします。 らに実家の内部の3Dデータと外部の3DデータをUnity上で結合することで、実家の外から中まで歩き回れるようになりました。 現在、 - benderに取り込んで屋根のてっぺんやデータが崩れている部分の修正 - 実家を自由に動き回れるアプリ化 - Crusterへの取り込み などを検討しています。進捗があれば更新していきます! ## 3Dプリンタによる物理出力 3Dスキャンしてデジタル保存された実家を物理世界に復元する方法の一つとして、3Dプリンタで出力することを考えました。3Dプリンタで出力するにたらり、3Dスキャンしたデータにはどうしても撮影できなかった部分(例えば、屋根のてっぺんなど)を埋めてやる必要があります。 Scaniverseで出力した3Dデータ(STLファイル)を一度Fusion360にメッシュデータとして取り込み、データの補修(穴埋め)を行ってから、3Dプリンタのスライサソフトに送り、3Dプリンタで出力しました。 実際に3Dプリンタで出力して見ました。「この部屋の窓はここにあったんだ」とか「こんなところに室外機があったんだ」とか、手に取ってみて初めて気づく発見がありました。 ついつい量産してしまう。。。 今回行った補正は穴を単純に埋めているだけなので、Blenderを使って、きちんと補修したデータでも出力してみたいと考えています。また、庭の木もうまく撮影できなかったものは3Dデータを追加して、より元の実家の様子に近づけたいと考えています。 ## ドローンによる撮影 ドローンを使って、実家を空撮しました。そのデータと3D Gaussian Splattingを使って、実家の3Dデータの生成を目指します。 ドローンを飛ばすには航空局に - ドローンの機体登録 - 飛行許可・承認申請 - 飛行計画申請 を行いました。そのほかに - 最寄りの管轄空港等に飛行内容の相談 - 万が一に備えてドローンの保険に加入 などを行い、ドローンを飛ばすまでの申請に2ヶ月を要しました。そのあたりの情報もまとめたいと思います。 とりあえず撮影したところまでですが、この後、進捗があればこちらに書き込みます。 ## 360°カメラによる撮影 insta360 X3を使って、実家の全ての部屋の360°映像を撮影しました。 このデータも活用して、実家の再現をするか、HMDで表示するかなど検討しています。 こちらも進捗があればこちらに書き込みます。 # 感じたことなど 本プロジェクトはX(twitter)で随時「 #実家デジタル保存プロジェクト」 というハッシュタグをつけて公開しています。ご興味のある方はぜひハッシュタグ覗きにきてください。そして、「こんな方法あるよ」というのがあれば、ぜひコメントをいただけると嬉しいです。 本プロジェクトではX(twitter)でもかなり反響があり、同じようにこれから実家がなくなる方、もうすでに無くなってしまった方からの多くのコメントをいただきました。それを読むと、なんとも言えない寂しい気持ちになることも。 本プロジェクトはものすごく個人的なプロジェクトですが、同じような境遇の方が、実家を保存する手助けになればと思っています。また、デジタル保存するお手伝いができたらいいなとも考えています。 本プロジェクトは実家をデジタル保存すること、復元すること、その過程を公開することが目的ですが、本プロジェクトを進めていく中で、残すという行為を通して自分の気持ちの整理をしていくプロジェクトなのかなと感じています。