<背景>
・従来のキーボードはデスクに置いたうえで両手での入力を前提としており,決してスマートとは言えない.
・片手で簡単に入力できるデバイスとして,スマホのフリック入力を採用したキーボードを考案した.
・当初は寝ながらの操作や片手でおやつを食べながらの操作ができると便利だと思い開発に着手した.
・後付けにはなるが,従来のキーボード入力が苦手な方や骨折で片手が使えない方の手助けになると考えている.
<概要>
・スマホの入力方式を採用したスマートな入力デバイス.
・使い慣れたGUIにより,片手で簡単に操作が可能.
・日本語/英語/数字の3種類のモードを搭載.
・EscやNUMLOCKなど,PC特有のキー入力に合わせたキー配置.
・バッテリー内蔵・BLE接続によりワイヤレスで快適な操作が可能.
<構成>
・マイコンにはSeeed Studio XIAO ESP32S3を使用.
・ディスプレイおよびタッチパネルにはAdafruit 2.8" TFT LCD with CapTouch (ILI9341, FT6206)を採用.
<課題・展望>
・標準のHID/HOGPを使用しており,どのOSでも接続するだけで使える反面,IMEとの連携がとれない.
・若干反応が悪い時があるので,マルチコアで描画とタッチ入力およびBLEの処理を分ける.
・筐体/基板を設計する.
・タッチパッドによるマウス入力.
・QWERTY配列の実装.
・記号の配置の検討と実装.
・CTRL+C
や CTRL+Z
などのショートカットマクロキーの実装.