Mashup Awardsのプロが選ぶヒーロー賞のイベントレポート、本記事はIoTヒーローです。

 

Mashup AwardsにIoT部門ができてから4年目になりました(IoT部門ができたのが2015年のMA11でした。MA10にはウェアラブルデバイス部門賞・ハードウェア賞がありましたね)。今回のMA2018でも溢れんばかりの個性のIoT作品が応募されました。そんな作品の中からMA2018を代表するIoTな作品を決めるプロが選ぶヒーロー賞です。選考基準は以下。

 

・チャレンジ度 (ぶっ飛び度、変化球、独創性、アイデア)
・ギーク度 ( 突き抜け度、こだわり度、完成度)
・ワクワク感 ( 表現手法、体験、デザイン)

もうハードウェアを作らねばハックとは言えない、と言わんばかりの勢いで多彩なデバイスを組み合わせたり、自作したりして応募していただた作品のうち、10作品が選抜されて集まりました。

 

それでは、これらの作品を紹介していきましょう。まずは見事IoTヒーローとなった作品から。

 

■IoTヒーロー

 

Cassettify

Cassettifyはインターネットストリーミング音楽が聴けるカセットテープです。普通のカセットテープと同じようにカセットプレーヤーに入れて再生ボタンを押せば、任意のカセットプレーヤーでインターネットストリーミング音楽を聴くことができます。

 

「もしiPodが発明されてなかったら?」そんなifを元に作り出された昔なつかしのカセットテープ型のストリーミングプレイヤーです。形そのままにカセットプレイヤーに入れて再生します。

 

 

 

カセットテープというとこのレポートを書いている人は幼稚園の頃に車で聞いたくらいなのですが、その時を思い出す感じの音質の悪さ(褒め言葉です!)でとてつもなくエモい体験でした。IoTヒーロー、おめでとうございます!

 


 

惜しくもヒーローを逃した他の作品も素晴らしいものばかりでした。他のすべての作品も発表順に紹介しましょう。

 

 

握力を鍛えるアレことハンドグリッパーのデジタル化、各指に仕込んだ圧力センサで握った重さを検知して、毎日の握力トレーニングをサポートしてくれるデバイスです。

 

 

筐体はこんな感じ。アプリ側はFlutterでBLEを扱うことでマルチプラットフォームを実現していてすごく選んでいる技術が今風でした。

 


 

 

撮った写真が「どれだけMAっぽいか?」を判定してくれるデバイスです。大体人がいっぱい写ってて笑顔でお酒を持っているとそれっぽいらしい…

 

 

 

Mashup Awardsの写真が山程溜まっているFlickrからモデルを生成したとのこと。一体どれだけかかったんだろう…。


 

 

複数人が触るダイヤルの操作から「全員の要望を合わせたいい感じの値」を見つけ出してそれを家電等に反映するデバイスです。

 

 

現状は新しく値が増えたときにそれも含めたいい感じの値を見つけ出しているようで、今後はモーターの変更で合意から外れていることを手応えで伝えたいとのことでした。オフィスとかだとエアコン戦争が起きがちなのでこういうのがあると良さそうですよね。


 

 

NASAの落雷データを検知したら光って音がなることで教えてくれるデバイス。

 

 

 

NASAが落雷データを新しく追加してから実際に検知するまで大体2分くらいとのことで、プレゼン中にも時々光ったりしていました。特定座標に絞って検知することもできるみたいです。


 

足指メモ

足の指を動かして文字を入力し、いつでも、どこでも、こっそりとメモを取れるウェアラブルデバイス。

中敷きに搭載している複数の圧力センサの入力パターンを50音に変換しており、中敷き内臓バイブレーションを使用して、現在入力中の文字を振動パターンから把握することができる。文章確定操作をすることでクラウド経由でメモ帳記録が実現できる。

 

メモを取りたいけど手はふさがっていたりメモを取り出す状況じゃない…。そんなときに使える?足の指をピクピクしてメモをとることができるデバイスです。

 

 

 

実際試してみないとわからない(傍から見たら立ってるだけですしね…)デバイスで、しきい値で細かくバイブするようになってたりしていて面白い体験でした。実際にうまく入力できると達成感がすごい。


 

腕de時計

[きっかけ]
・人文字ってあるじゃないですか。黒い服着た人が何人かで文字を構成するやつ。
・手旗信号ってありますよね。遠くにいる人に文字を伝えるやつ。

 

もはや俺が時計だと言わんばかりに長針と短針を持って時計を表現します。ちゃんと正しい時刻に針を向けるとピカピカ光ります。

 

 

 

実際試すと時計を逆から見ることになるし手だけでツイスターをやっているような腕の使い方をするのでこれが地味に難しい…。足指メモと同じく、謎の達成感が得られる良いデバイスでした。


 

 

音ではなく光で気持ちよく起こしてくれるアイマスク型のデバイスです。

 

 

 

朝窓から差し込む陽の光で起きる…っていい体験ですよね。目覚ましを何個もかけちゃうと周りも起こしてしまうし、アイマスクなので本当に自分だけ目覚めることができてすごく良さそうでした。ちなみに睡眠深度も測れるらしいです。


 

GameControllerizer

GameControllerizerは「ゲームコントローラ」として振る舞う独自のハードウェアと,
簡易なプログラミング環境からなるミドルウェアです.

自分の好みのゲーム機にこのハードウェアを接続し,挙動をプログラミングすることで、
既存ディジタルゲームへの操作入力を自在にハックできます.

 

何でもかんでもゲームのコントローラにできちゃう可能性を持ったデバイスです。これまでゲーム機のハックに必要だった「頑張ってコントローラ分解して…」を代わりに実現してくれます。

 

 

本当になんでもコントローラにできちゃうのでいろいろと妄想の膨らむデバイスでした。めっちゃこれでハッカソンしたいです。○○しないと操作できないコントローラとか作ってみたい…。


 

LINE BACON

LINE Simple BeaconとLINE Botを用いて、あなたの燻製生活を支えます!
ラズパイと温度センサーを用いて、燻製機の温度を管理して、LINEBotから燻製機の温度を教えてくれたり、完成までのタイマーをかけてくれたりします。
他にも、レシピや豆知識なども教えてくれます。

 

いい感じにベーコンの燻製をサポートしてくれるデバイスです。燻製器の温度管理やタイマーをやってくれます。

 

 

本当に燻製をやってしまうと火災報知器が鳴ってしまうのでデモの代わりにできたベーコンを持ってきていました(美味しかったです)。LINE Botのおかげで料理みたいな対話型で進めたいハックも簡単にできる・試せる土壌ができてきましたね。


 

以上がIoTヒーローの審査会で発表された全10作品でした。

発表が終わると、懇親会とタッチアンドトライが開催され、皆さんお互いの作品を触り合いながら個人賞をお渡ししていて、とても良い時間が流れていました。

 

 

そして審査が終了して審査発表。前述の通り、FESTA登壇権(と賞金)を勝ち取ったIoTヒーローはCassetifyとなりました。おめでとうございます!

 

 

また、今回のIoTヒーロー審査会に当たりまして、審査を以下の三名の方にしていただきました。ありがとうございました。

 

  • 木戸 康平 氏 / 株式会社CambrianRobotics
  • 北島 幹雄 氏 / 株式会社角川アスキー総合研究所
  • 菅原 のびすけ 氏 / dotstudio株式会社代表取締役

 

 

最後に、集合写真を撮って終了です。皆さん、本当にお疲れ様でした!

 

 

イベントの様子は、以下からも見ることができます、ぜひご覧ください。

 

Flickr -> https://flic.kr/s/aHsmwvGgcK

Togetter -> https://togetter.com/li/1291278

 


■蛇足

回を重ねるごとに年々出てくるプロダクトのクオリティが上がっていって毎年驚かされるMAのIoT部門なんですが、今回も例年通りのクオリティの向上で開発者の重いを反映したプロダクトが揃いました。3Dプリンタとかバリバリ使って…、とかそういうわけではなく、等身大の技術で自分のやりたいことを表現して、それが評価されるのがMAのIoT部門のすごいところだなーって思います。来年もまた面白いデバイスがここから出てくるといいなぁ、なんて考えていました。

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このブログの著者: e10dokup

神戸くらいに住んでるクソメガネ系大学生がメガネをとりパーマをかけたイケイケ気取りエンジニアになった姿。基本的にはカメラマンができるAndroidエンジニアとして無をやっております。最近何かと手を出しすぎて時間がまったくないのが悩みの種。