完成作品
特定の周波数域を操作し、音声を選択的聴取する通話アプリ

http://attention.adriablue.jp/

1953年、心理学者コリン・チェリーによって提唱された「カクテルパーティー効果」のメカニズムによれば、多くの人がそれぞれ雑談しているなかでも、自分が興味のある人の会話は自然と聞き取ることができます。
人間の脳は相手の声の周波数や音源の位置、また口の動きなどの視覚効果によって必要な情報だけを再構築しており、この仕組みは心理学における選択的注意の代表例としてよく扱われます。

しかし、目の前の人との会話ではなく、スマートフォンなどによる通話の際に限れば、騒然とした状況下にいる通話相手の声を拾うことは易しくありません。なぜならば、相手の口元を見ることはかなわず、声の位置や方向までもが一緒くたにひとつのスピーカーから届けられるからです。

私たちはその課題を解決すべく、音声をインタラクティブに操作する通話アプリ「Attention」を開発しました。
「Attention」では、任意の周波数域のボリュームを意図的に操作し、特定の音声のみをリアルタイムに抽出、もしくは消去しながら通話することができます。

たとえば電話越しにきこえてくるレストラン内のガヤガヤした雑音、路上で走る救急車やパトカーのサイレン、泣き止まない赤ちゃんの泣き声、激しく降る雨の音……
これらの周波数域を波形から特定し消去することで通話相手の声が聞きやすくなり、通話体験がもっと楽しく、もっと便利になるのです。

■仕組み
任意の人へ電話をかける(Twilio)
 ↓
通話相手の音声を波形データとしてアプリ内で観測できる(フーリエ変換)
 ↓
通話相手の音声から消したい音(「雨音」「男声」「女声」「サイレン」「電車」など)のアイコンを選択する
 ↓
ハイライトされた周波数域を指でスワイプダウンすると、その周波数域の音が小さくなる(AVAudioUnitEQFilterParametersを利用)
 ↓
無駄な音を削ぎ落とし通話相手の声だけがクリアに聞こえるようになる

■API
・Twilio for KDDI Web Communications
・天気API

■使用技術
・Swift
・Objective-C
・Python
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