TV Side Keyboard SparrowTV

完成 2023.08.27 公開（2023.08.27 更新） visibility1090

完成

2023.08.27 公開（2023.08.27 更新） visibility1090

TV横メディア端末PCのための、リモコン、PCマウス、PCキーボードを収めた自作キーボード

link https://github.com/74th/tv-side-keyboard-SparrowTV

sell 自作キーボード, CircuitPython

動画

開発素材: デバイス

M5Stack用赤外線送受信ユニット

API

M5StampS3

ツール

CircuitPython

システム構成

For USB Keyboard

MCUとして、ESP32-S3を使っているM5StampS3を利用しました。

ESP32-S3にはUSBデバイス機能があり、USBキーボードとして振る舞うことができます。ファームウェアにはUSBキーボードがさくっと実装できるCircuitPythonを利用しました。

スイッチ自体は、ダイオードを使ったマトリックススイッチの回路を組んであり、さらにRGB LEDをつけてあります。RGB LEDがあると、スイッチの機能が色で識別できて便利です。

For USB Mouse

私は、ポインターデバイスとして、小さなジョイスティックにTrackPointのキャップを被せたデバイスを開発しています（コードネーム StickPoint）。これは同じI2C接続のポインターデバイスPIM447と同じプロトコルで、ポインター機能を提供するものになっています。

SparrowTVにはI2Cポインターモジュール用のGroveポートを内部にもっています。こちらに接続することで、ポインターとして利用できます。

TVリモコン

M5Stackの赤外線送受信ユニットを接続して、TVリモコンとして機能するようにしました。CircuitPythonにもパルスを制御する機能（pulseio）があり、こちらを利用することで簡単に実現できました。

ファームウェア

CircuitPythonを使って、ボタン操作から、USBキーボード、マウス、TVリモコンとして振る舞うようにコードを実装しました。CircuitPythonを使うと容易に実装できました。ファームウェアのコード自体はGitHub上で公開しています。

https://github.com/74th/tv-side-keyboard-SparrowTV/tree/main/firmware-circuitpython

基板実装面

IRモジュールと、I2Cポインターモジュール用の2つのGroveポートを持つのが特徴です！

使用部品

M5Stamp S3 https://www.switch-science.com/products/8777
M5Stack用赤外線送受信ユニット https://www.switch-science.com/products/5699
RGBLED SK6812MINI-E https://akizukidenshi.com/catalog/g/gI-15478/
アナログジョイスティック https://akizukidenshi.com/catalog/g/gP-04048/
ポインターデバイスMCU CH32V003J4M6 https://akizukidenshi.com/catalog/g/gI-18062/

ストーリー: パッション

TV横にPCをおいて、YouTube等の配信サービスを見るためのメディア端末として使っています。これを操作するために今までは、「TVリモコン」「PCマウス」「PCキーボード」の3つのコントローラを使って操作していました。これを自作キーボードと電子工作の技術を組み合わせることで、オールインワンなガジェットを作りたいと思うようになりました。

実際に使ってみると便利

実際に使ってみると、実用に足ることがわかりました。電源のオンと、入力切り替え、YouTubeの起動が1つのデバイスでできるため、軽快に操作できます。全画面表示後は、マウスを操作しなくても、ボタン一つで全画面表示をオフにすることができます。

現在（2023/08/27）、キーに以下の機能をマッピングしています。

今後備えたい機能

現在、12ボタンがありますが、既に「音量ボタンが欲しい」とか、「ブラウザの戻るボタンが欲しい」などの多くの機能が欲しくなっています。それには、まず複数の機能レイアウトを切り替えるレイヤー機能を実現したいと思っています。

さらに電源オン、入力切り替え、YouTubeの起動が、1ボタンでできる（リモコン操作と、PCキーボードによるショートカットの入力が自動でおこなわれる）ようにできると、更に便利だと思っています。

また、WiFiを搭載したESP32-S3を使っているため、WebAPIを立ち上げて、スマホからでも操作できると便利だったりするかもしれません。