- 名前はタイプライターからとっています。
- 印字にはサーマルプリンタ(レシートでも使われている熱で印刷するプリンタと感熱紙)を使用しています。
- タイプライターのような時を印字しているタイプ音を再現ためにリレー回路を使って「カチカチ」と音を出しています。
- タイプライターの改行を示すためのベル音を再現するために、実際の呼び鈴(ベル)を使用しています。ベルの内側にソレノイドを仕込み、内側からベルを叩いて音を出しています。
- 正確な時刻を刻むためにRTC(リアルタイムクロック)モジュールを用いています。バックアップ電池を持っており、マイコンの電源を落としても時間が飛ぶことはありません。
- マイコンはArduino Unoを使用しました。(使用したナダ電子製のサーマルプリンタシールドAS-289R2のピン配置がArduino Uno向けに作られていたため、Arduino Unoを使用しました。)
TimeWriter 〜過ぎ去る時間を印字し続ける時計〜
過ぎ去る時間を印字し続ける時計です。紙に印字された時刻を見ることで、現在の時刻を知ることができます。出力された紙の量を見ることで、過ぎ去った時間を感じることができます。
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野生のプロトタイピング賞 by 鈴木 まなみヒーローズ・リーグ 2023
- 動画
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- 開発素材
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デバイス
ツール
- システム構成
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- ストーリー
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TimeWriterは過ぎ去る時間を印字し続ける時計です。紙に印字された時刻を見ることで、現在の時刻を知ることができます。出力された紙の量を見ることで、過ぎ去った時間を感じることができます。何かに打ち込んだ時間も、無駄にしてしまった時間も、同じ時間で、2度と戻ることがないということを表現してみました。 仕事などが忙しく、ものづくりや、やりたいことができていない期間が続いていたため、過ぎ去ってしまった時間をテーマに作品が作れないかと思っていました。そんな時、レシートに使われているロール紙を使って、時刻を表示しながら、過ぎ去った時間を物量として表現できないかと考えました。 それが2023年6/17(土)、18(日)に開催されたNT金沢2023の前日で、金沢前日入りを諦めて、1日でプロトタイプを製作しました。サーマルプリンタは自宅にある物を使用し、その他、足りないものは秋月に駆け込み買ってきました。台座は近所の100円均一で棚板をつくための天板と支柱(塗装済み)を買ってきて、適度な長さ切り作りました。 当日「前日作りました」と説明すると、お客さんから「前日思いついて作って持ってくるのが、NTらしくて良いね 笑」と言われたのが嬉しかったです。作品のテーマが伝わるか不安もありましたが、見にきた人の感想を聞く伝わったと思っています。
明日から6/17(土)、18(日)の日程で金沢駅地下広場で開催される #NT金沢 にサーマルプリンタを使った時計を展示します!
— 堀洋祐 Yosuke Hori / カサネタリウム (@kasanetarium) June 16, 2023
レシートに印字された年月日時分をみることで時間を確認することができます。
過ぎてしまった時間は決して戻ることなく、レシートに印字されたまま、流れていきます。 pic.twitter.com/9DNnTVdiGl#NT金沢 前日に1日で作ったのも、「それもNTらしくて良い!」と言われて嬉しかった。
— 堀洋祐 Yosuke Hori / カサネタリウム (@kasanetarium) June 18, 2023
とりあえず作ったけど、粗削りな部分もあるのでもう少し修正して、次のイベントでも展示したい。展示後、タイプライターの音を表現するために、リレー回路を追加しました。印刷するタイミングでタイプライターを打つように「カチカチ」という音が鳴ります。また、タイプライターの改行を示すベル音と時報を兼ねてベルを追加して完成しました。
タイプライターの音を表現するリレー回路
https://twitter.com/kasanetarium/status/1723277792744489057?s=46&t=TDOIpVahNVy2MgCVMd-K0Q
タイプライターの改行音を表現するするための呼び出しベル
https://twitter.com/kasanetarium/status/1723270815926702460?s=46&t=TDOIpVahNVy2MgCVMd-K0Q
- メンバー
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- 堀洋祐 Yosuke Hori /カサネタリウム kasanetarium @kasanetarium
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「時間を感じる」というところにぐっときました。視覚(出力された紙の量)の感じ方も好きですが、聴覚(タイプライター音)の感じ方が心地良い。時間は戻らないし、みなに平等といった「時」をうまく表現してるなーと感じました。そして、純粋な作りたいという衝動を抑えきれない感も大好きです。