血縁 -血圧でつながるみんなの絆-

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ついつい年齢があがると血圧の数字自慢をしてしまうものです。その世界をSNS化しました。血圧データは自動で投稿されるため投稿ネタが無いということはありません。自慢と戒めが入り乱れたSNSで新たな生活を。

  • kintone賞手軽でも効果抜群!IoTで業務改善コンテスト2022
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システム構成
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構成フロー

  1. 利用者が血圧計で血圧/脈拍を測定します
  2. obnizが血圧計を感知すると接続し計測データを収集します
  3. obnizがMESHから室温/湿度を取得します
  4. obnizからNode.jsで作成したシステムで取得します
  5. Node.jsがkintoneにデータを送信し保存します

これによって自作デバイス無しで市販品のみでシステムが構成できました!

ベースになるシステム

obnizで血圧計がいくつかサポートされています。
https://obniz.com/ja/sdk/parts/UA1200BLE/README.md
https://obniz.com/ja/sdk/parts/HEM_6233T/README.md
https://obniz.com/ja/sdk/parts/UA651BLE/README.md
※他にも存在します
これにより今回はUA-1200BLEを利用しましたが他の血圧計も利用が可能です。

利用方法

日々の測定

  1. 利用者は血圧計で血圧/脈拍を測定するだけです

閲覧/アクション

  1. 利用者はサイトにアクセスします
  2. 利用者が他の人の血圧情報にいいねや薬スタンプや、コメントなどを書き込みます

分析/連絡

  1. 管理者がkintoneで日別などのグラフをユーザや地区ごとに作成します
  2. 管理者は定期的に可視化された情報を閲覧することで変化が大きい何か問題がある人がいないかを確認できます

通知

  1. 管理者がkintoneで注目すべき利用者の数値が一定以上だったらなどの設定をします
  2. 自動で利用者が血圧測定した時に必要な条件で管理者ごとにメールなど好きな方法で通知を出すことができます
ストーリー

ポイント

高齢者含めて年齢が関係なくいつも通り血圧を測るだけで自動でSNSに投稿されるというところです。 投稿にスマホもいらないSNS。固定のタブレットでタイムラインを表示し操作無しに見て楽しむことができるでしょう。 ただの数字のみが投稿されただけのSNS。 なのに相手の体調の状態、安否確認、部屋の状況、そして相手の顔までも思い出して、"数字というデジタルなもの"だからこそ、優しい気持ちにさせられるSNSです。

楽しく継続

表示するものは最高血圧、最低血圧、脈拍だけじゃなく、測定時の室温や湿度も送信するため測定時の室内の状態などイメージすることができる情報も取得します。 そして他の利用者からの "いいね" や "オフゥ" 、"薬!" というスタンプ、コメントもつけることができます。

データを活用

可視化

kintoneを利用しているのでグラフ化するのは容易なため、管理側としてもいろいろな軸でも分析ができます。

通知

注目すべき利用者がいた場合に最高血圧が指定以上など設定すれば通知を受けることもできます。

数値データの活用の応用

見守りとしていろいろな団体さんと協力し、異常があればその該当者に電話連絡するなど複数人でのサポートのワークフローなどもkintone上で作れるため、オペレーション側も色々考えることが可能になるか検討しやすいとは思います。誰がどのようにこの方をアプローチするのか?それを相談するようなコミュニケーション機能もすぐに構築可能です。 まずは実際に設定し思ったものを可視化してどういう傾向があるか、どういう方法が見守りというものなのか、どういうデータが見守りとして必要なのかの多方面からの検討することも容易に可能です。

新たな機能

ランキング機能

タイムライン以外にフォロアーの最高血圧ランキングや変化量が多いランキングなどを表示します。 これは煽りなどではなく他の高い数値を見ることによって自戒の念を生み出し、気をつけない、このランキングには載ってはいけないと思うことで生活を改善させます。

スタンプ機能

Slackのような自由にスタンプをいくつもつけれる機能。 コメントなどのアクションより荒れるものを抑えれるスタンプで楽しく、そしてまわりと共感し、フォロアーに対してより親身になることができます。

心拍音トクゥン機能

表示してるフォロアーの心拍数を音にしその人の鼓動を聴覚でも感じ、より相手が近くにいるという感覚を呼び起こします。

新たな登録方法

利用する側としては温泉や銭湯など温泉施設では血圧計が必ずといって存在します。 そういった機器からも写真撮影して取り込むようなスマホアプリもいくつか存在しますのでそういった方法や、専用の気軽に取り込めるハードウェアなどが作ることができればデータもよりいっそう増えていき、どの場所で撮影したかなどで血圧と思い出がリンクしあう独特な文化が成長していくかもしれません。実際にその場所にいって測定することで「ここであの人測った時に血圧低く出たのかぁ。たしかにここは血圧も安定するわ。」など自分の体から出る数値ともリンクするかもしれません。

実際に運用するとすると…

実サービスまで考えていくとコメント機能は削除し、スタンプに特化する形に思いっきり作り変えるなどは必要かと思います。ただ、骨格である血圧を測るだけ、はブレもしないでしょう。 システム的にはTwitterに完全依存した形でプラットフォームは持たないという形もありなのですが、独自のスタンプやサービスの持続するための種が無いのでどうするかなどは要検討かなとは思います。 ですが、ハードウェアを一切自作せず市販品だけでここまでいけるようになったのは素晴らしいと思います。

元ネタ

2014年に福島県浪江町で開催されたハッカソンで生まれたアイディアをブラッシュアップしました。 あの頃は血圧計のデータを取得する方法が色々難しいところがありましたが、obnizが対応してくれている血圧計を利用しなおかつobniz Gatewayを使えは設置も容易にできるようになり、改めて作り直しました。

2014年のときの発表資料です。 https://www.slideshare.net/takashimoriyama12/for-upload-36179013 イベント自体の説明動画はこちら https://www.youtube.com/watch?v=HiDgfXtk1is

メンバー
  • user
    若狹 正生 @wakasamasao

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  • event 手軽でも効果抜群!IoTで業務改善コンテスト20222022-09-28 開催
関連リンク
user
kintone賞 @手軽でも効果抜群!IoTで業務改善コンテスト2022

「血圧のSNSという新しいコミュニケーションツールが非常にユニーク」

user
ばんの @tomoki_banno

YouTubeで紹介させて頂きました!
https://youtu.be/YQUfxBSClRM


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