1.画面構成は、TailWindを使用
2.国立国会図書館や文化庁のオープンデータを使用
3.和の伝統色、和風柄、和のアイコン、和にちなんだ素材を使用
江戸時代、鎖国文化の中で広がったものの一つに和算があります。日本独自の文化ですが、和算の世界に酔いしれることができるアプリケーションができたら面白いのではないか、という発想から開発しました。
1.画面構成は、TailWindを使用
2.国立国会図書館や文化庁のオープンデータを使用
3.和の伝統色、和風柄、和のアイコン、和にちなんだ素材を使用
デジタル技術の革新に数学は欠かせない分野です。プログラミングにおいて配列の知識(高校数学で習う行列)が必須だったり、情報セキュリティにおいて、素因数分解が使われたりするなど、デジタルの世界では、数学は身近なものとして存在しています。しかし、学校だと公式をただ丸暗記するのみで、面白くないと感じる学生の子が多いのではないでしょうか?もっと、純粋に数学を楽しんで学べるアプリケーションは作れないだろうか?という構想からアプリ開発を始めました。
数学に関して文献を探していた時に、和算に出会いました。江戸時代、数学は人々の生活にとって娯楽でした。塵劫記という数学のバイブルを人々は楽しんで読んでいました。算額と呼ばれる神社などに問題を掲示して、その問題を解いて...という風に和算家達は、数学のスキルを向上させていました。
寺子屋の筆子と女性教師 一寸子花里「文学ばんだいの宝」 出典:Wikipedia
せっかく和算に関するアプリを作るので、和算家達が考えた問題を現代の人類の叡智ともいうべき存在である生成AIに解かせてみました。生成AIが解けない問題もあり、当時の和算家たちの思考は本当にすごいなと思いました。
コンピュータはおろか、電卓すら無かった時代に、高次方程式を解く術を持っていたり、円周率の計算の桁数が海外よりも早くたどり着いていた時期があったり、と鎖国文化の中で、和算は独自の発展を遂げていました。こんな素晴らしい世界観を後世に語り継いでいく社会的な意義もあるのではないか?と思うようにもなりました。よしっ!和算に関するアプリを作ろう!と決心しました。
商用・非商用を問わず、自由に2次利用(加工・再配布)できるデータをオープンデータといいます。国や自治体の公共データや民間が公開しているデータもあります。現在、国は、日本が誇る文化財のオープンデータ化に力を入れています。国立国会図書館デジタルコレクションやジャパンサーチ、文化庁デジタルコンテンツなど、様々な文献がオープンデータとして利用できます。これらのオープンデータを駆使して開発しました。
和算のアプリにふさわしいGUIにするため、和のデザインにしてみました。色合いを日本の伝統色のものを採用したり、和風のアイコンを取り入れたりして、開発しました。
葛飾北斎 画 ほか『富岳三十六景 : 葛飾北斎傑作』,風俗絵巻出版協会,昭11. 国立国会図書館デジタルコレクション、インターネット公開(保護期間満了)
tailwindというフレームワークを使って、あらゆるデバイス(パソコン、スマートフォン、タブレット端末)の画面サイズに最適化されるレスポンシブなGUIにしました。
このアプリケーションはWEBアプリの構成で、PWA(Progressive Web Apps)に対応しているので、WEBブラウザ(SafariやGoogle Chromeなど)の「ホーム画面に追加」から、ネイティブアプリと同じようにホーム画面にインストールされます。
・オープンソース → 0円 ・オープンデータ → 0円 ・WEBサーバ(Netlify、GitHub) → 0円 ・フリー素材(アイコン画像など) → 0円 合計 0円 0円で開発されたアプリケーションです。
お酒を嗜むように、和算の世界に酔いしれてほしい、という意味を込めて「和算を嗜む」というアプリケーション名にしました。受験のための数学を勉強していてモチベーションの上がらない方、学生時代の数学を学び直したい方、親御さん、教育関係者の方々など、色んな方々に使ってもらえたら本望です。あなたも一度、和算の世界に酔いしれてみませんか?
YouTubeで紹介させていただきました!
https://youtube.com/live/cJ4qr-yKEVU
ありがとうございました!励みになります!現在、改良中でして、もう少しで新しいバージョンを公開できるようになると思います!